Google Cloud Associate Cloud Engineerの資格対策本の執筆案件
プロジェクト内容
出版社様から資格対策本の執筆依頼があり、チームで執筆を開始。
自社メンバーは最大7名で対応。
当時、執筆者は全員書籍執筆の経験がなく、ノウハウが不足していたため、大いに苦悩した。
※本案件は2022年6月頃に開始され、自分は2023年1月から途中参加。
主な業務内容
- 6章から8章の内容の草案作成
- 7章執筆
- 8章執筆
- 全章および模擬問題のレビュー
- 編集者様・出版社様からの校正対応
6章から8章の内容の草案作成
6章と7章については、なんとなくこういった内容を扱いたいという構想はあったものの、具体的な内容が全くない状態から草案作成に着手。
Google Cloud Associate Cloud EngineerのWorkshopに参加したり(この時点で資格は所持していた)、模擬問題を解いたり、試験範囲を確認したり、試験を受けた方にヒアリングしたり、公式ドキュメントの情報を収集しながら草案を作成。
社内レビューで没、出版社様レビューで没を数回繰り返し、6章、7章の草案を完成させた。作成には恐らく1ヶ月ほどかかった。
また、途中で8章(Google Cloudの操作コマンドに関する章)の話が上がり、草案作成にも着手。この手の資格対策本では当時、コマンドを紹介する内容は前例がなかったため、書籍としてどのようにまとめるかについて多くの議論があったが、試行錯誤を経て形にした。
Workshopの内容や試験を受けた方からのヒアリングが、特に執筆の助けになった。
7章執筆
7章は「Google Cloudの運用におけるポイント」という章で、書こうと思えば無限に書けてしまう内容を扱う章だった。
Associate Cloud Engineerの資格対策ということを踏まえ、何を書くかは草案作成の段階で決めたが、どこまで書くかは明確に決めておらず、ページ数の制約もあり悩ましかった。
誤字脱字や語尾の揺れに苦戦したが、ちょうどこの時にChatGPTがリリースされており、細かい修正には大いに頼った。
8章執筆
8章は「Google Cloudの運用に使用するコマンド」という章で、出版社様が扱ってきた資格対策本では前例のない内容だった。
どのレイアウトで書くべきか、何を書くべきか、どこまで書くべきかがこれまでの章よりも基準がなく、悩んだ。
とりあえず「ある程度書いて(叩きを作り)、そこから課題を修正する」というアプローチで進めたため、納期が迫る中で手戻り覚悟で進行した。
積極的な姿勢が功を奏し、10回以上にわたる社内、編集者様、出版社様のレビューを経て、無事形になった。
全章、模擬問題レビュー
他の章の執筆が完了した段階で、時間を作りできる限り読み、レビューを実施した。これは執筆メンバー全員が実施した取り組みだった。
ノウハウ不足により明確なレビュー基準がなく、「違和感があれば指摘する」という形式で進行。そのため、毎回多数の指摘コメントが発生した。
指摘内容に対して、どのように修正すべきかの答えを出すのが難しく、チーム内で何度も議論した。特に表現を1つ直すために1時間半のミーティングを行うこともあり、最も時間を費やしたのがこのレビュー対応だった。
編集者様、出版社様からの校正対応
我々はMarkdown形式で原稿を執筆していたが、出版の都合上、最終的にはPDFに変換する必要があった。編集者様にPDF化してもらい、それを元に最終校正を進めた。
納期ギリギリだったこともあり、スピードが求められたが、チーム全員の努力でなんとか間に合わせた。
書籍執筆のすべてに共通することだが、最終的には気合いがものを言う。